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みくにコラム4月号 「御調みくに 始動!!」

4月8日に開園式を迎え、「御調みくに幼稚園」が動き始めた。開園式・第1回入園式では多くの来賓の方に参列頂いた上、温かいお言葉を頂いた。内心嬉しく思うと同時に、「御調みくに幼稚園」でお預かりした子供達の天分を楽しさの中で存分に伸ばし、「本当にこの幼稚園に通わせて良かった」と保護者に思って頂けるよう、子供達だけでなく私達も幼稚園教諭として一社会人として小さな階段を一歩一歩上がっていかなくてはならないと改めて襟を正さずにはいられない心境である。
そして、生まれ持った才能を伸ばし、地域の中でその存在価値を高めることが保護者の方々、わざわざお時間を割いてお越しくださった来賓の方々への恩返しとなると考えている。
スタートは少人数で非常に心細い出航であるが、神田昌典氏の言葉を借りれば「出会いの深層背景」は紛れもなく存在している。園児の保護者は私達の教育方針をご理解頂き、そして託してくださったのである。私の知り得ない事情を差し引いたとしても、「まだ歴史も何もない幼稚園に大切な我が子を入園させる」という決断は容易ではない。にもかかわらず当園に入園を決意してくださったという事実を私は厳粛に受け止めたい。そしてその「出会い(ご縁)」を大切にしつつ園活動を進めていきたい。
何度も繰り返すようだが、その決意に報いるのは耳触りのいい言葉などではなく、幼稚園に喜んで通い、目に見える形で心身共にバランスよく成長している実態を提示するより他はないであろう。中国の故事に「本当に才能があれば3年もあれば袋を突き破り、どんなに隠そうとしてもその姿は世間の目に触れてしまう」という話があるが、幼児期の伸びは環境さえ整えれば才能はどんどん開花していくので全員が袋を破ることも決して難しくはないのである。一切の「教え込み」を排して一人一人に合った環境を設定しさえすれば、子供達は驚く程その才能を伸ばしていく。その当たり前の仕事をきちんとしている園は全国的に見るとまだまだ少ないと思う。私達はその当たり前の仕事をきちんとしていくことをスタッフ同士毎日確認し合っている。現在のところ、仕事のベクトル(方向性)、適時保育の方法論において教諭・代表共々ブレはない。つまり航海に喩えれば羅針盤は手にしている。後はその羅針盤の示す方向に向かって日々実践をしていくだけである。
卒園の時、保護者の方々に喜んで頂くのはもちろん、実際真の評価を得るのは子供達が大人になって「行動の動機は善なのだろうか?私心はないだろうか?」と繊細に考えながら世の中のため自分を役立てようとしてくれる時であろう。そう考えると20年仕事であるが、実際関われるのは学童期を含んでも10年程である。短い期間ではあるが、有意義に過ごせるよう私達も遊び心を忘れずに且つ真剣に関わっていく。
御調みくに幼稚園
代表 玉崎 勝乗